2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『複眼の映像 私と黒澤明』を読んだ。

一室

灰の上にたむろした光の 苦しみを立たしめた香りが 今吹き上がって風に散ってゆく 窓から漏れ入る夕景は わずかに 実にわずかに 思い出に席を譲る 置きかわってゆく 日々 すれちがってゆく 夜々の 切先が頬に傷を付ける 何故僕は血を流し 何故君はそこにいな…