2024-02-22から1日間の記事一覧

一室

灰の上にたむろした光の 苦しみを立たしめた香りが 今吹き上がって風に散ってゆく 窓から漏れ入る夕景は わずかに 実にわずかに 思い出に席を譲る 置きかわってゆく 日々 すれちがってゆく 夜々の 切先が頬に傷を付ける 何故僕は血を流し 何故君はそこにいな…