ヴェロニカペルシカ

一面広がった星の野を

ひとくさり 一掻き

土と掬って机上に置いた

風の丘のミニアチュールは

どこにもない白いワンピースを

いつまでも旗めかせる


忠実な夢を私は

どこに置こうと言うのか


日に焼けたオルゴール

かつて揺れたレース

寂しげな母の面影

薄明かりのシンク

代わりに覚えていて欲しいと

私が願いかけた花


他の誰もが

笑った花の名