おやすみ

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誰とも会わずに済むように、部屋を花で埋めたい。それぞれの様子に気を配って、どれくらい水をやるのか考えて、正解がわからないから真剣に見るしかない。花を生かすために生きていれば、喋る必要も言葉を考える余裕もないだろう。全てが枯れないわけではな…

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穴に落ちて何も考えられなくなった。足を滑らせた、と思った時にはどこまでも落ちていて、引っかかりもなくそのままごそりと地面の感覚を失い続けている。本当はどうすべきだったのかなど知らない。知っているが、認められない。壁に爪を立てようとして指先…

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空を見ながら歩いていたら、急に壁にぶつかった。仕方のないことだとは思ったが、唐突なので信じがたい。なぜここに壁がなければいけないのか。関心があるわけでもないのだが、文句を言わなければ気が済まないということもある。 君はなんだってこんなところ…